#レコーディングダイエット

毎日食べたものを書きます

新生「プレシャスホール」に行ってきました

11月の始めに北海道を旅行してきました。
わたしは他にこれといった趣味がないので
旅行に行っても観光よりも現地のクラブに行って
夜遊びをするのが楽しみだったりします。

今回も札幌にある、ハウスの聖地と名高い
老舗のクラブ「プレシャスホール」が
移転リニューアルオープンしたとのことで
ほぼそのためだけに北海道まで行ってきました。

www.precioushall.com

札幌駅・すすきのからもアクセス抜群

以前(7年くらい前かな?)に来たときは
もっと町外れの方にあった気がするのですが
新しいプレシャスホールは札幌駅からもすすきのからも近い
札幌パルコのすぐ向かいの「パレードビル」という
おっしゃれな建物の地下にありました。

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旗がかっこいい
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こんな感じでビルの階段を下っていくと
エントランスがあります。
プレシャスの中は撮影禁止なので、ここからは
写真がありません。

エントランスからつながる廊下には
ロッカーや椅子が置いてあるんだけど
これは昔あった場所からそのまま持ってきたものだな~と分かって
なんか泣けました。

案内された通りに廊下を抜けていくと
正面に一人掛けの柔らかいソファだけで40脚くらいある、
広いラウンジがありました。
この日は無音だったけど、Klipshというとてもよいスピーカーを
カスタムしたスピーカー(と思われる)が何本か置いてあり
ここだけでもパーティができそうでした。
照明も手づくりの温もりを感じさせつつ、
凝ったデザインで配置されていておしゃれでした。

ラウンジを通り抜けるとバーカウンター&バースペース
そしてその奥にダンスフロア!
ラウンジの照明があったかいのに対して
フロアは真っ暗、シャープな雰囲気でいい感じ!
行った初日はテクノ、二日目はハウスと、バンドのライブが入ってました。

フロアの広さは名古屋で言うとJB'Sのフロアと同じか、少し広いくらいかな?
と思うけど、天井が高いのでもっと広く思える。
音響のことはあまりわからないんだけど、天井が高いせいか
音がこもらずクリアに聞こえて、かつ、
大きい音だけどうるさくなく、会話がしやすい感じでした。

お酒の出ないクラブ

プレシャスホールのサイト(11/24現在)にもあるように
私達が行った時も、いまもプレシャスでは24時以降はお酒を出せないそうです。

いわゆる改正風俗営業法の営業許可(特定遊興飲食店営業)をとるのに
「申請してから2~3カ月はかかる」(お店の人談)とのことで
許可を待たずに営業しているので
酒類の提供は24時まで、日付が変わってからはソフトドリンクのみでした。

長い間、ご心配、ご迷惑をお掛けしておりますが、
いよいよ、10月12日 水曜日の平日に
PRE OPEN PARTY を行います。

諸届の遅れのため、
今は深夜(24時~朝6時)に
酒類を販売することができません。
(Coffee・Soft Drinkはもちろんあります。)

音楽のみのパーティーを、
これから数回続けて
GRAND OPENへ向かっていきます。

今現在は、おおよそ完成には程遠く、
何度かのCONSTRUCTION PARTYを経て、
皆さんに納得して頂けるよう、
努力していきます。

準備期間がほぼ無く、
印刷物の制作まで行き着かず、
ホームページ上のみの告知になりましたことを、
深くお詫び申し上げます。

GRAND OPENの際は、追って連絡させて頂きます。

尚、誠に勝手ではありますが、PRE OPENのため、お花・お酒などのお祝いは辞退させて頂きます。

夢はまだ続いていきます。
PRECIOUS HALL
(プレシャスホールのサイトより http://www.precioushall.com/schedule/

行く前は「お酒無しで営業するクラブ」というのが信じられず
「またまた~、建前上そう言ってるだけで
 実際はコッソリお酒出しているんじゃないの~?」
なんて思っていたんですが(ごめんなさい)

本当に出していませんでした。

お酒を出さないということは、お店としては売上にならないので
経営的にも辛いと思うんです。
こんないいロケーションだし…。
それでも、プレシャスホールをプレでもオープンする、
ということは
プレシャスホールがいかに札幌の人に求められているかということであり
プレシャスホールがいかにその灯を絶やしてはならない、と信じているか
ということなんだなと感じた。

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プレシャスホールのマンスリースケジュールを見たら
それぞれの日のパーティの内容とは別に
毎日の日付の上に、この日はジョセリン・ブラウンの誕生日だとか
ラリー・レヴァンの命日だとか
書いてあるんだけど、それと一緒に
ユウジさんの誕生日とかミカリンの誕生日とか
プレシャスによく来るお客さん(と思われる)人の誕生日が書いてあるんですよ。
コミュニティがあるってこういうことなんだなーと思った。


わたしはクラブが好きでダンスが好きで
パーティは人と人とをつなげるとか
音楽は希望や力をくれるとか
クラブ・カルチャーは暗闇から社会を照らすようなパワーがあるとか
強く強く思っているけれど
今まで、クラブで会う人とも、クラブには行かない友達にも
そういうことをきちんと話したことがなかった。
何だか恥ずかしいし、うまく言葉にできないし
否定されたら悲しいし
ということで、話せなかった。

でも、それは自分が
クラブカルチャーを見くびっていたということに
他ならないのではないかなと思った。
お酒が出せなくても、許可になぜか時間がかかっても
それでもパーティを続ける、という強い意志に支えられた行動にふれて
そう思った。
お酒があればもっと違う楽しみがあったかもしれないけれど
なくても十分楽しかった。


自由にダンスするように、
もっと自分の気持ちを正直に表現していけばいいんだと思った。
自分の愛するものを、自信をもって素直に愛していけばいいんだと思った。
LOVE SAVES THE DAYだ。


(余談)  
あまり誰にも知らせず「この日は仕事が空いている」という
理由だけでフラッと札幌に行ったんだけど
Preciousに入って最初に会った人が
名古屋にもたまに遊びにきてくださる
浜松のDJのSidさん、山梨Jujuのそのこさんとテラダさんでした。。
Music Brings us together!

David Mancuso Pres. the Loft

David Mancuso Pres. the Loft

Live at the Paradise Garage

Live at the Paradise Garage

Somebody Else's Guy

Somebody Else's Guy

学習支援が必要なのは誰か

「学習支援」というと、
家が貧しくて本が買えなかったり
家族で旅行や外食に出かけたり
あるいは習い事や学習塾に行けなかったりという理由で
授業についていけなくなりがちな状況で
育った子どもをサポートすること
と言われており、最近ではこの取組みに
自治体が予算をつけるようにもなっています。

経済的に貧しい状態で育った子にも
勉強して知識をつけ、色々な文化に触れ
進学/就職できるようにすることを通して
貧困の連鎖を止めようという狙いがあります。


でも、本当に貧困の連鎖を止めようと思うなら
「学習支援」が必要なのは
経済的に豊かで、学歴が高い人たちなのではないか。
と、アメリカの大統領選挙の結果を見て思った。

・自分とは全く違う境遇で生きている人
・自分達が当たり前だと思っている価値
(経済的な合理性とか)とは全く違う価値観を持っている人
・がんばっても報われないとはどういうことか
・そもそもがんばるチャンスも方法も持っていないとはどういうことか
・なぜ暴力や犯罪に手を出さざるを得ないのか

などについて
高学歴で心優しく、家や車を持ち
温かい食事と流行の衣類を買うことができ
リベラルで、知的でクリエイティブな仕事をしている人こそ
学ぶべきであり、
こうした人たちがこうしたことを学ぶための「学習支援」を
仕掛けていくことこそ
真に「貧困の連鎖」を止めることになるのではないだろうかと思った。

それは、ただ単に「もっと人権や民主主義について学ばなければいけない」とか
「弱い人の立場について学ぶべき」ということではない。

人権や民主主義に理解があり、自分は弱者の立場も分かっている
と思っている自分自身について「本当にそうか?」と
もう一度問うべきではないかと思うのだ。

「弱者が不満のはけ口を求めてさらにマイノリティを叩く」とは
よく聞く話なんだけど、果たしてそれは本当に「弱者どうしのたたき合い」なのか?
と思う。

ちなみに以前にはこんな記事を書いていました。↓
yoshimi-deluxe.hatenablog.com

リベラルだと思っている政党やそこに投票している人たちも、
「あの人はええ人やで」とか「外国にナメられない毅然とした日本を取り戻すのだ」って言っている人たちを、
田舎ものだとか、個人としての意見がないとか、ネット右翼だとか言って軽蔑するのではなく
そういう発言の奥にある、不安や弱さや、社会の役に立ちたいと思う心に
本当に寄り添えているのか考えないといけないと思った。
自分は、自分の信じる「正義」のために、弱い立場に居ざるを得ない人たちを、ますます立つ瀬がないところに追いやっていたのではないかと不安になった。

自分や誰かの「正しさ」が他の誰かを傷つけているのではないか?
わたしはそういうことを考えて書いていきたい。


森高千里 『勉強の歌』 (PV)


子どもの貧困―日本の不公平を考える (岩波新書)

子どもの貧困―日本の不公平を考える (岩波新書)

弱者の居場所がない社会――貧困・格差と社会的包摂 (講談社現代新書)

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森高千里 ベスト & ベスト PBB-23

森高千里 ベスト & ベスト PBB-23

鷲田清一さんの「老いの空白」を読みました

北陸の学習塾「ゼロ会」さんのブログに
また、本を読んだ感想を載せていただきました。

今回は鷲田清一さんの「老いの空白」です。
諸事情により、鷲田さんの本からの引用部分と
わたしの文章の部分の区別が分かりづらくなっており
大変申し訳ないのですが、頑張って書いたので
下記のリンクをクリックして読んでください。

http://zerokaiyamamoto.heteml.jp/
「老いの空白」 鷲田清一著 ヨシミさんより – インター・スコア

なんで「老いの空白」にしたかというと
この夏に社会福祉士資格取得のための実習で
高齢者施設に行ったからです。
あー、実習、辛かった…。

実習中に色々悩んで、すがるような気持ちで鷲田さんの本を読みました。
わたしとしては、この↑ブログ記事をもって大学の課題である
実習報告書としたいくらいです。

てゆーか、実習は終ったけどまだ社会福祉士の試験は
あるからなー、勉強しないとなー。

ほぼ毎月、ゼロ会さんのブログで本の感想を書かせていただいているのですが
次はセックスについて書いてある本で書きたいなあと思い始めました。
「老い」の次のテーマは、セックスにしよう。と思います。(宣言)

老いの空白 (岩波現代文庫)

老いの空白 (岩波現代文庫)

鷲田さんのこの本も面白そうだな~。今度読んでみようと思う。

苦手を言葉にするということ

news.yahoo.co.jp

この記事の中にもあるんだけど
精神障害発達障害のある人がはたらくにあたっては

自分の「苦手」なこと(どうがんばってもできないこと)を
オープンにして、出来ないことは他の人に
やってもらう/助けてもらうことが必要だ
っていうのがセオリーみたいになっているんです。


ロジックとしてはもっともなんだけど
それって、そんなに簡単にできることなのかなって
今となっては思う。
わたしも一時期、精神障害発達障害のある人の
就労をサポートする仕事をしていて、その時は
毎日こういうことを伝えていた。
↑の記事によると「それは障害があっても無くても
同じですよね」となっている。


でも、わたし自身(いちおう健常者ということになっている)
をふりかえってみると、
今までの職場で、自分の苦手なところを
堂々と同僚や上司や取引先に伝えていたか?と思うと
全然そんなことなかったと思う。

やったことがなくても、どんな仕事でも
「できます」「やります」と言っていた。
今もほとんどそう言っている。

なぜなら、そう言わないと
次の仕事がないのではないか、
自分の成長につながらないのではないか、
やる気がないと思われるのではないか、
と思っていたからだ。

わたしの友人は「苦手なことをオープンにしたら
弱みにつけこまれて、いじめられるのでは?」と
言っていた。

苦手なことをオープンにするためには
その人自身の覚悟というよりは
「苦手をオープンにしても、決してとがめられたり
 排除されたりすることなく
 ちゃんと受け止めてもらえる」
という保証の方が、ずっと大切なのではないだろうか。


それまでの人生の中で、
「失敗してもやり直せる」
「失敗しても笑って受け止めてもらえる」
「失敗しても見捨てられない」
という経験の裏付けがある人にとっては
自分の弱さをオープンにする際のハードルは
だいぶ低くなるのだろうと思う。

自己理解も大切だけれども、
理解した自分をアウトプットするためには
会社/社会の側の寛容さのほうが大切ではないだろうか。
会社/社会に対する信頼、というのは
受けいれられた経験からしか生まれないと思う。

きたかぜとたいよう (イソップえほん5)

きたかぜとたいよう (イソップえほん5)

病院行くのもアパート借りるのも、生きてるだけで命がけ

blog.livedoor.jp

(記事より)
自分がかかる医療機関や薬局が増える度に、事前に追加登録の届出をしないと受給者証適用外になってしまいます。私のように在宅で療養していれば、訪問看護先が増えたり急なレスパイト入院が必要になったりし、医療機関は増えます。現在は、その度に保健所に走り、追加登録申請をすることになります。しかも、追加登録後の新しい受給者証が届くまでには、2~3週間かかるのです。
事務手続きが困難な難病患者に対して、極めて複雑な事務手続きを強いています。その結果負担を受けるのは家族をはじめとした介護者なのです。これは、患者の精神的ダメージには十分なものです。


難病患者だけじゃなく障碍者も高齢者も子どももそう。
「健常」で、大卒で、イザとなったら
役所の人に文句言ったるでーみたいな気力のある自分でさえも
「????」となってしまうような手続きを
いろんな人に強いているなあと思うのよ。

これは役所だけじゃなくて
携帯電話や保険やアパートの契約とかもそうだなあと思う。
みんなあんま言わないけど、契約書類の内容なんて
難しくてわかんないよね。。。
そしてさらに移動が不便ならめんどくさいことこの上ないよ~。
こういうの一体どうしたらいいんだろうね?


何か悪いことする人がいるから本人確認を厳密にしたり
微に入り細に入った説明やら規則やらあるんだろうけど
医療とか保険とか
携帯とか住宅ってライフラインでしょ。
手続きを簡単にするか、
手続きを簡単にできないのであれば、それをサポートするのが
「合理的な配慮」というものだから
その仕組みを作らないといけないなあ。

っていうことを考えるのが本当は
「福祉の仕事」(ソーシャルワーク)なんじゃないかなって
わたしは思うので
今日も頑張って社会福祉士試験の勉強をして…
一文字一文字に力をこめて、ライターの仕事をするのだ…


しかし恩田君*1は、
いまの恩田君にしかできない心からの発信をすることで、
世の中を鋭く照らす普遍的な価値を提供しとるなー。
凄いなー。
自分も変に迎合したり媚びたりせず、自分のセントラルドグマから言葉を紡いでいけばいいんだなと気づかされた。恩田君に負けないように自分もがんばるぞ。*2

ondasatoshi.com

*1:恩田君、と「くん付け」しているのは、恩田君とわたしが高校の同級生だからです

*2:高校時代から一回も何かで勝ったことないけど

大垣にケン・イシイ&DJヨーグルトが来ますよ

大垣市ケン・イシイ&DJヨーグルトが来ますよ。

liverary-mag.com
最近Liveraryさんでもちょっとだけ書かせていただいています。この記事もわたしが書きました。こういうイベントの情報とか知れるからLiveraryの記事書くの楽しいな~

大垣にそんな箱あったっけ?とお思いの皆さん
ソフトピアジャパンのセンタービル駐車場が会場ですよ。
ウェアハウス感バリバリですよ。

このイベント、東京にも配信されて
東京ではVRで体験できるらしく
VR技術を体験するにはどっちかっつーと東京がメインじゃね?って気もするんですが、岐阜、しかも大垣でテクノの大きいパーティってあんまないし、駐車場っていうロケーションも面白いですよね。
最近では藤原ヒロシさんも駐車場でお店を出してるらしいし、駐車場でなんかやるの流行ってんのかもしんない。

しかも、どこからお金出てんのかわかんないんだけど
大垣会場のチケットがなんと前売1000円/当日1500円!!!
安い!安すぎる!
これMagoとか名古屋のクラブだったら3000円か4000円とりそうでしょ。
テクノ好きなら大垣まで行く価値が全然ありそうです。大きい音出せるんかなっていう心配も含め、ウェアハウス/かつてイギリスでやってたレイヴ感を感じられるロケーションでもあるので~。

MAKIN’LOVE AGAIN MIX

MAKIN’LOVE AGAIN MIX

ジェリー・トーンズ

ジェリー・トーンズ

FRESH PUSH BREAKIN’

FRESH PUSH BREAKIN’

Tokyo Techno Drive (SEKITOVA Hundred Years House Dub)

Tokyo Techno Drive (SEKITOVA Hundred Years House Dub)

ぴあMOOK「東海おいしい魚の店」「東海ハンドメイドBOOK」が出ましたよ

お手伝いさせていただいた
ぴあさんの「東海おいしい魚の店」「東海ハンドメイドBOOK」が
9月末に発売になりました。


「魚の店」はおすし屋さんの取材を少し
「ハンドメイドBOOK」では三河地区のお店を担当させていただきました。
ページ数からしたらほんのちょっとしか担当していないのですが、ちゃんと名前をクレジットしてくれるぴあさん、ありがとうございます。。

字を書くのがライターの仕事だと思ってたのに

ライターというのは記事を書くのが仕事だと思っていたんですが
この「ぴあMOOK」のお仕事で、ライターがやることは

  • 取材先のアポ取り(ムックの趣旨説明、掲載のお願い、取材の日程調整)
  • カメラマンさんの手配(ムックの趣旨説明、協力のお願い、日程調整)
  • 取材時の撮影指示(カメラマンさんにどの商品をどう撮ってもらうか決めて指示)
  • 簡単なレイアウトの指示(どの写真をキリヌキ/角版で使うか等々をデザイナさんへ)
  • 校正

などなどでして、そうかー誌面のディレクションもライターが
やるのか~、とやりながら思いました。
他の仕事では進め方が違うことも多々あると思いますが
ライターってインタビューしたり、机の前に座っているだけじゃなくて
電話したり頭を下げたり現場で機転をきかせたりすることにもずいぶん時間を割かないとできないんだな~と分かりました。
以前にも「ライターは家でひとりでできる仕事だと思っていたのに」というエントリーを書きましたが、今回のお仕事では、それが全くの間違いであったことに再び気づかされました。文章力と同じかそれ以上に社会性がないとできんなと。。。

フリーランスの仕事のふりかえりかた

皆さんは、雑誌やフリーぺーパーなんかの
「美味しいお店を紹介する記事」を見て

「こんな記事くらい自分でも書けるわ」
「こんな下手くそな文章で金もらってんのか」

と思ったことはありませんか?
ごめんなさい、わたしはあります。

しかし、いざ取材して書いてみると全然書けなくて…。
キャッチは20文字、キャプションは40文字、
本文でも120文字とかそれくらいなんですよね。
取材では、すごくたくさんのお話を聞かせていただけるし
お店の雰囲気がよければそれも伝えたいし
試食をさせてもらったときの感想も入れたいじゃないですか。
限られたスペースの中で「何を書かないか」を決めることが大変だなあ、なんて思ってうんうん言いながら書きました。

で、出来上がったムックを見てみたら
ベテランのライターさんが書いた記事はやっぱり全然違うんですよね。
同じ文字数、ほぼ同じ条件で取材しているのに
そのお店のどこに注目するか、そのお店の「らしさ」をどう切り取るか
かつ、読者も読んでいてワクワクできる内容になっている。
短い文章の中で、こんなに豊かな表現ができるんだと思った。
字数が少ないとか時間がないとか言ってないで
こういう仕事をするのがプロなんだなと思い知らされた。

フリーランスだと、ぼんやりしていると
自分の仕事に対するフィードバックがほとんど受けられないということに気づく。
良ければまた仕事をいただけるけれど
そうでなければ次はない、というただそれだけだからだ。
良かったとしても、どこが良かったか、
仕事をいただけたとしても、なぜ自分なのかは
積極的に自分から聞いていかないとほとんど教えていただくことはない。

ムックのお仕事を通して
編集の人に赤を入れられたり*1
他のライターさんの文章と自分の文章を比べることが
自分の仕事をふりかえる機会になる。
ともすればぎちぎちにやることを詰めて、ひとつずつの仕事が
「やりっぱなし」になってしまいがちなので、ありがたい機会だ。

次はクライアントや読んだ人に、どうだったか聞いていこうと思う。
それはとても怖いことでもあるけれど
それが一番の営業活動にもなるんだな~とも思う。



というわけで、皆さんぴあMOOK読んでくださいね~。
どのお店の方も優しく(怒られたこともあったけど)
また、自分でお店を経営していくということに対して
派手ではないけれど、静かな情熱を感じる方ばかりでした。
少しでもそういう方たちのお役に立てて
お客さんも楽しい食事やお買い物が出来たらうれしいですね。

*1:文章を赤字で直されることです