#レコーディングダイエット

毎日食べたものを書きます

Sexy Dancer

元気がなくて元気を出したい時とか
忘れてしまいたいことや、どうしようもない寂しさに
包まれた時に聞く曲が
プリンスのSexy Dancerっていう曲なんですよ。


Prince - Sexy Dancer (Long Version) (1979)


自分でもなんでこんな曲なんだよって思うんだけど
とにかくこの曲が好きなんですよ。

なんつーかこう、もっと前向きに生きよう~とか
くじけないでがんばろう~とか
そういうメッセージでもなく

そんな消化不良を起こしそうなポジティブメッセージいらんから、と
心をニュートラルに整えてくれるシックな曲でもなく
なんでSexy Dancerなんだよと思う。
歌詞なんて「セクシーダンサー、セクシーダンサー、
あんたセクシーで最高だよハア~ハア~(あたし訳)」としか言ってないし
それってほぼなんも言ってないのと同じだし。


それでも聞くたびに胸が熱くなり
何度となく励まされている。


昔から、ここが音楽の不思議なところだと思っていて
プリンスは、何もわたしを励まそうなんて、
日本の何やっても中途半端で冴えないオバサンを元気づけようなんて、
微塵も想像しないで、ただ殿下が好きな曲を作っただけじゃないですか。

もっと言えば、失恋したときに
たとえばふと聞いたベートーヴェンの曲に感動して
励まされたっていう人も世の中にはいるわけじゃないですか。
でもベートーヴェンはたぶん、誰かの失恋を慰めようなんて気持ちで
音楽をつくってはいないと思うんですよ。
それどころか、自分が死んで百年以上たってもだれかに自分の
書いた曲が聞かれるとか、想像していなかったと思うんです。
ただ自分の好きな曲、自分の芸術を追求しただけだと思うんです。

それなのに、とても多くの人を救っていると思うんです。
それが不思議だと思う。


昨日のエントリーに書いたように
自分自身に対してすることを他人にもしているとするならば、
無闇に「誰かの問題を解決したい」とか「地域の問題を解決したい」とかいうよりは
まずは自分自身の問題を解決するべきなんだろうか?
他人よりもまず、自分を愛したほうがいいのかしら。
自分の芸術を追求することが、世界の芸術にもなっていくということは
そういうメカニズムになっているのかしら。


そういえば、少し前に変わったお坊さんの話を呼んだんだけど
そのお坊さんが、仏教は「Enjoy life」であって、
「Enjoy my life」ではない
っていう話をしてたんですよ。


todai-umeet.com

「エゴ=私」であるという視点からenjoyしよう、というのがenjoy my lifeだとすれば、本当の立ち位置ってそこじゃないんだよなあ、という。

何者にもなりたくないと思っていたって言いましたけど。ほんとうは、何者にもなりたくない、というよりは、自分がどう思おうとも、何をしようとも、私は初めから何者でもない、ということを知ること。

そういう地平から見れば、あとはlifeをそのままenjoyする以外にないというか。それは別に煩悩の赴くままに色々貪るとか、快楽主義に走るとか、そういうことではないんですね。それは結局苦しむことになりますから。

そのメカニズムをよく知るということが仏教であると考えます。

なんか話が大幅にそれたけど、仏教を芸術と読みかえても
同じなんかしら?と思い。

やっぱり、自分が!自分が!って自分にこだわっているのが
一番自分を苦しめているのでしょうか。
ってなると、やっぱり昨日のホッファーの話にもつながるなと…。



ここ数年の、いや生まれて37年近くの自分を考えてみると、
いつもいつもやっていることが「何かの手段」ばっかりで
本当にそれがやりたくて、やってきたことってどれくらい
あるんだろうって思った。

中高生の頃は、大学に行かなきゃいけないから勉強して、
大学出たら、ひとり暮らしのためにお金貯めたいから働いて。
ひとり暮らししたら、これからもひとり暮らしを続けるために、
老後に困らないためにお金がいるから仕事をして。
(わたしは小さい頃から老後のことばかり考える癖があるのです)
社会のいろいろな問題に気づいてからは、そのために今、
自分はこういうことをやらなきゃ、こういう本読まなきゃって。

それが悪かったとは思わないし
その時々では、本当に自分がやりたい、やる!って思ったから
やってきたんだけど
「何かのため」じゃないと何かをしてはいけないのか?
とも思い始めた。

何の役にも立たないかもしれないけれども、
本当に自分がやりたいからやる、
いてもたってもいられないからやる、
そういうことをやってみたいと思った。
Enjoy my lifeじゃなくて、Enjoy lifeで楽しむというほどの
悟りの境地にはまだ至れないけれど
やりたいからやった結果、たまたまそれが誰かの役にも立ったら
うれしいな、と思う。


そんでまた、唐突にプリンスの話に戻るんだけど
自分が「何かのため」ではなく、やりたいからやってきたことが
1つだけあって、それが
ダンス・ミュージックを聞くということだったのだった…。
セクシーダンサー、it gets me so hot.
踊り続けるように熱中することで
誰かとつながっていけたらいいと思う。

Sexy Dancer

Sexy Dancer

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