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#レコーディングダイエット

毎日食べたものを書きます

男の友情、男の世界

音楽 こじらせ クラブ

電気グルーヴが大好きなので、電気グルーヴの映画
電気グルーヴTHE MOVIE?」を見てきました!
といっても、2月のはじめに見たので
もう1カ月以上前なんですが。

www.denkigroove.com


デビュー前からの電気グルーヴのライヴ映像と
電気グルーヴを取り巻く人たちのインタビューで作られた
つまり、完全に、思いっきりファン目線で作ってある映画なので
ファンのわたしは思いっきり楽しめました。
(本人たちのインタビューとかはないのです)

胸に迫る「Shangri-La」誕生のエピソード

ニューウェイブ世代ではないわたしには、初期の電気は
あまりピンとこなかったけど

時系列に沿って活動が紹介されていくうちに、
アルバムでいうと「ビタミン」「ドラゴン」と
どんどんダンスフロア・オリエンティッドな
テクノからのあからさまな影響が出てくる時期を経て

マネージャーの失踪とか
サポートメンバー(KAGAMI)の急逝とか
サラッと描かれてたけど本人たちにしたら
相当キツかっただろうなっていう状況の中で
さまざまな試行錯誤を経て
あの「Shangri-La」が奇跡のように誕生した時のことを
生き生きとまりんが語るところは
やっぱり当時リアルタイムでファンだったこともあり
泣けたっす。
www.dailymotion.com


電気グルーヴはヴォーカリストとしても素晴らしい

なぜかあまり言われていないけど
石野卓球さんもピエール瀧さんも
ヴォーカリストとしても素晴らしく

日本語の単語のひとつひとつ、一音一音をはっきり
かつ耳ざわりよくやさしく歌う人は
いそうであまりいなかったのではないか、と
豊富なライブ映像を見てあらためて感じたのでした。
(この「日本語の発音が美しい歌い方」は
 卓球さんがプロデュースした篠原ともえさんにも
 通ずるところがあるなあと思います)

www.youtube.com
www.youtube.com
www.youtube.com


今の日本のクラブシーンがあるのは電気グルーヴのおかげ

電気グルーヴはテクノを演奏していただけじゃなくて
オールナイト・ニッポンではイギリスとかではやっていた
テクノのレコードをかけまくり、

「アナログ(レコード)で聴け!」
「家で聴いてちゃダメだ、クラブで大音響で聴け」

などと煽りまくり、
多くの若者をなんだかよく分からないうちに
テクノ無間地獄に落としていったのです。(ヒドい書き方…)

印象に残っているのは、当時のCD、レコード屋では
基本的には視聴ができなかったんですよ。
おそらくイギリスとかドイツのシーンを体験してきた
卓球さんはこれではイカンと思って、これまたオールナイトで

「レコードを聴いてから買えないなんておかしい。
 そんなのクジだよ、クジ」

と言っていたことで、この後レコード屋が
どんどん視聴できるようになっていったのだそうです。


彼らは、テクノっていう音楽を
日本でも流行らせたかっただけじゃないと思うんですよ。

レコードを買って、聞いて、クラブで遊んで
名もない人がDJをして、曲を作って、レコードを出して
それをまたお店やラジオやクラブで聴いた人が買って
またそれを聞きにクラブに行って、っていう
当時の言葉で言えば「シーン」とか
いま風の言葉で言えば「コミュニティ」を
作っていこうとしていたんだと思います。

そのために「オールナイト・ニッポン」や
テレビっていうメディアを利用し
自分でもDJをし、パーティをやり、レイヴをやって
自分が生きたいコミュニティと
自分が生き続けられるマーケットを
開拓していった人たちなんだと思う。

そして、映画ではそれをロッキン・オンの人とかじゃなくて
電気より一回り下の世代である
サカナクション」の人に言わせていたことが
とても泣けた。
ちゃんと伝わって、ちゃんと受け継がれているじゃんよーって。


卓球のベルリンDJ
このNHKの番組の映像が使われていたことにも涙。1999年のラブパレードかな?何回見ても2:30辺りからの「虹」でもらい泣き

女のいない世界

というわけで、デビューから現在に至るまでの
電気グルーヴという栄光なき天才の軌跡が(ファン目線100%で)
描かれた映画なのですが

その登場人物の中には女性がひとりも出てきません。
電気グルーヴのライヴ映像と、電気にまつわるいろんな人が
いっぱい出てきて電気のことを語るのですが
ひとりとして、女性がアクターとして出てくることがありません。
前述の篠原ともえさんくらい出てもいい気がするんですが
特に何もなく。

わたしはわりとえげつない下ネタを言ったりして
女子&男子たちをひかすことも辞さない特攻隊ですが
映画を見たら男子しかいない空間での下ネタってホントエグくて
やっぱ女子である自分のアレなんてずいぶん手加減されてたんだなーと思いました。
(どういう感想だ)

わたしが、あなたが、彼らが夢見たオルタナティブな世界も
メインストリームの男の世界と、とても似ていたけれど
そんなことぐらいで、絶望なんてしない。
わたしの電気グルーヴを愛する心に変わりはないけれど
その愛する者の中にも、ミソジニーが存在する。
そしてそれは、わたしとかれらを分断するものでもあり
…言いたくないけれど、認めたくないけれど
つなぐものでもあったんだ、と感じた。

A(エース)

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DRAGON

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VITAMIN

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