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自民党と共産党の共通点

最近読んだ本で面白いと思ったところ。國分功一朗さんが2013年の参議院選挙について書いたもの。

 自民党というのは実は内部に多くの対立を抱えた政党である。かつては農村部を地盤にしていた政党だから、当然、TPPについても異論は多い。現在注目されている人気の若手議員は「憲法改正より被災地復興だ」とはっきり口にしている。原発再稼働に向けて突き進まねばならないと確信している議員は多数派ではない。自民党脱原発派の有力な論客も抱えている。
 つまり自民党はこれだけの対立をまとめ上げつつ政権を運営して選挙を戦った。(中略)この大勝は楽勝ではなかったはずである。おそらくは政権を担当した長いあいだに培われた数々のメソッドが自民党には存在しているのだろう。(中略)
 自民党に対抗する勢力は、自民党の政策を見習ってはならないが、自民党の党内運営能力は参考にすべきである。自民党並に多様な意見をまとめ上げつつ、自民党並の党内運営を行う、そのようなメソッドを獲得しなければならない。(國分功一朗「民主主義を直感するために」2016年、晶文社

共産党は、強力な縦型組織に基づく党内運営を、何十年にもわたって維持し、また維持し続けている政党である。(中略)つまり、今回の参議院選挙における共産党の躍進とは、非自民の多くが党内運営でつぶれていく脇で起こった、従来通りの強固な党内運営を続ける政党の躍進なのだ。(中略)
もし日本共産党が若い人たちの支持をそのまま集めていきたいのならば、改革は必須である。そうでなければ、共産党を支持した若い人たちは早晩、この党の強力な縦型体制の現実を知り、失望するだろう。(同)

何十年もの政権担当で与党慣れしている自民党と、何十年も強固な縦型組織を維持する共産党。これら日本の最古参政党はある意味で似ている。これまでに培ってきた、あるいは打ち立ててきた党内運営の手法に基づいて、一方は「圧勝」し、他方は「躍進」した。(中略)今回の選挙は、従来通りの党内運営を行えたこれらの政党の勝利であった。
 現在の政権に対して戦いを挑むのであれば、こうした古い政党の党内運営能力に匹敵するものを身につけねばならない。それは自民党的なもの、共産党的なものを受け入れるということではない。新しい政党マネージメントのメソッドを創り出すということだ。
 もちろんそれは相当に困難であろう。しかし、それができない限り、「自民がイイというわけではないけれど……」という人が自民に投票し、「自民はイヤなんだ」という人が無力な無所属議員や新人議員に投票する事態は続くだろう。(同)

これは2013年の参院選の後に書かれたものだそうなんだけど、3年経って来月にまた参院選を控えた今でも全然状況は変わっていないどころか、ますますマネジメントができていない党はなし崩しになっているな…と思った。。。

ちなみにわたしはこの記事をこの本で読んだのですが↓

民主主義を直感するために (犀の教室)

民主主義を直感するために (犀の教室)

初出のハフィントンポストの記事もまだ読めたので貼っておきます。
www.huffingtonpost.jp

このまま憲法改正したい党が次の選挙で大勝すると本当に憲法が変わりそうで、でも全然時間がなくて、なんだけど、今もこれからもずっと両方あきらめないでやっていくしかないんだと思う。あきらめないぞ。

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6月21日(火)

ほうれん草と卵の炒め、レタスのサラダ、お茶



チキンカツ、キャベツ、味噌汁

おやつ
コーヒー、ダイエットコーク


キムチをのせた冷奴、ツナ、ビール


ちなみに以前にはこんな記事も書いてました。↓

yoshimi-deluxe.hatenablog.com