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#レコーディングダイエット

毎日食べたものを書きます

この愛はメッセージ、そしてThe Message is LOVE

先日、名古屋市市民活動センターの方に教えていただき、
NPOのための広報講座」みたいなのに行ってきました。

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広告代理店を経てNPOの広報を手がける「ハンズオン埼玉」の吉田知津子さんを講師に、NPOが寄付や仲間(スタッフやボランティア)を集めるための情報発信についてお聞きしました。

聞いていて心に残ったのが、漠然と「たくさんの人に伝えたい」と思わない方がいいということ。「誰でも」「みんなに」「等しく」伝えたいと思うと、結局誰にも伝わらないんだと。どんな人に伝えたいのか。どんな人と仲間になりたいのか。それをきちんと考え抜かないといけない、と。吉田さんが手がけたドラマ「北の国から」は「たった一人の人」のために作ったのだという。

広告代理店の人が新製品を売り出す時とか、広告を作る時に「ペルソナ」というのを想定するんだという話を聞いたことがある。その商品を使う人はどんな人か?この広告を見てアクションしてほしい人はどんな人か?ということを徹底的に考えるのだと。「20代の女性」とか「30代の主婦」というざっくりしたものではなくて、もっと徹底的に絞り込んでいく。仕事は何で、会社ではどんなポジションで、休みの日は何をしているか。好きなブランドは何か、貯金はいくらくらいか、家族は、友達は、どんな家に住んでいるか、コーヒーと紅茶ではどっちが好きか、などなど…。

昔は「そんな架空の人物を、しかも一人だけ想定して何になるんだ?」と思っていた。
でも、吉田さんのお話を聞いていたら、「一人」の人に伝えようと思うからこそ、伝え方が具体的になるし、どうしたら「その人」に受け入れてもらえるかを考えられるようになる。その人の気持ちを深く考えて、その人の心に寄り添ったメッセージを考えられるようになるんだと思った。

ヒットする歌謡曲は「僕は君が好き~」とか「あんた、あたしを捨てないで~」という、ごく個人的な恋愛の歌が多い。普通なら「お前の好いた惚れたの話なんか、知らんがな。」という話だと思う。理屈だけで考えれば、お前の彼女のことなんか知らんわっていう話でも、「その人のことを思う気持ち」というのは、なぜか多くの人に共感されるものなんだと思う。
これが「みんなを愛しましょう」「どの人もみんな素敵です」っていう歌だったら「正しいことを歌っていますね」とはなるものの、それほど人の心に迫る歌にはならないんじゃないだろうか。*1それどころか「そんな童謡みたいな曲、退屈で聞いてられない」ってなったりすることもあるんじゃないだろうか。


「誰か一人のことを考えるからこそ、誰か一人のための活動だと思うからこそ、共感が広がる」というのが面白いなと思った*2。しかも、「誰か一人」のことを考えていると、「みんな」「誰もが」を考えているだけではわからない「自分(たち)」の姿も浮き上がってくる。「あなた」のことを考えれば考えるほど、「わたし」が何者かを考え、それを「あなた」に明かさなければ、愛を伝えることができないのだ。
吉田さんは「広報はラブレターを書くような仕事だ」とも言っていた。


そう考えると、ライターとして広報に関わるということは、ラブレターの代筆を請け負うということなんだと思った。いくら愛しているからと言って、あれも・これもとしゃべりすぎる人と仲良くしたいと思う人は少ない。TVCMが15秒で「商品についてもっと知りたいな」と思えるようにするように、NPOの広報も限られた機会の中で「続きをもっと聞かせて」と思ってもらえる伝え方をしないといけない。正しいけれど心に響かない、というものを超えて。心すっかり捧げなきゃ、いつも思いっきり伝えていなくちゃ。


(おまけ)
この日は初めてsakiasを履いて出かけました~。やっぱり長く歩いたらちょっと親指の辺りが痛くなったけど、しっかり足がホールドされて心地よい履き心地でした。ハイヒールが好きになった。
https://www.instagram.com/p/BJxMdn7Brt2/
#sakias の靴履いて出かけてみました よいわ〜

*1:「イマジン」みたいな特別な曲くらいかなっていう…

*2:以前に書いたこのブログのことも思い出した。「物語をつくること」と「排除しない」の両立ってこういうことなんじゃないかな…とぼんやり。 yoshimi-deluxe.hatenablog.com