エゴを持たないタイプのアーティストーーー2017年は「よく読む」ライターに
新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
2016年は3月に大学職員を辞して
その後はずっとやりたいと思っていたライターの仕事を
本格的に始めました。
特に何のあてもなく「ライターをやるっ」と言って
始めた商売ではありますが
色々な方からお声をかけていただき、
奇跡的にこれまで死なずに生き続けることができました。
2016年の主なお仕事まとめ
「何の媒体に書いているの?」と聞かれることが多いのですが
わたしはライターなんだけど雑誌とかにはほとんど書いてないので
2016年はこんなお仕事をさせていただきました というのを
まとめてみました。
- 八事の杉浦医院の訪問診療のお手伝い
森先生、いつも本当にありがとうございます。
先生の書籍の出版に際しては出版社さんとの打合せに
同席させていただいたりと、勉強になることばかりでした。
こうして自分をフックアップしてくれる人に恵まれ幸せです。
訪問診療では色々な方のお宅をおうかがいして
生きることや死ぬこと、お金に余裕がある人とそうでもない人、
病床にあるご本人とその家族、
医療と福祉の関係について
新しい発見と思索を巡らす機会をいただきました。
2017年はこのあたりのことをもっと書いていけたらと思います。
- 作者: 森亮太
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2016/09/16
- メディア: 新書
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- 地域福祉サポートちたさん 豊田市の生活支援コーディネーター研修のお手伝い
大学職員時代からお世話になっているサポちたさんの
豊田市の生活支援コーディネーター研修のお手伝いをさせていただいています。
パワフルな豊田市下和会地区の皆さん、
まじめで優しい地域包括支援センターの皆さん、
聡明であたたかい豊田市役所の皆さんによる
新しい地域社会の仕組みとネットワークを作る試行錯誤に
ご一緒させていただきました。
年始はこの報告書を作る仕事があります。地道な取組みの価値が
伝わるレポートができるといいなと思っています。
- 起業支援ネット「aile」編集長
2016年もたくさんの起業家の皆さんのお話を聞かせていただきました。
2017年もますます、すなおに、しなやかに、あたたかく、
世の中に中指を立ててゆきたいです。
yoshimi-deluxe.hatenablog.com
yoshimi-deluxe.hatenablog.com
- CSRコミュニティ事務局
社会のためにわざわざ何か良いコトをするのではなく
企業の本業、事業活動を通じて社会を良くしていこうとする
熱い志ある社長さんたちから、事業主として「こうありたいな」と
思える姿を学ばせていただいております。
おもに色々な企業のCSR/CSV的な活動の取材をさせていただいています。
現在、会員さんと取材先を大募集しております。
www.csr-com.jp
- 日本福祉大学のホームページ
日本福祉大学さんの卒業生インタビューなどをさせていただきました。
元職場からお声がけいただけることは本当にありがたいです。
www.n-fukushi.ac.jp
- ぴあ「食本」シリーズ など
名古屋のジャーナリスト・カメラマン・ライターさんの集まり
「なごやメディア研究会」を通じて知り合った方にご紹介いただき
色々なお店にうかがいました。アポ取り、納期管理、誌面全体を考えた執筆など
これまたライター一年生には勉強になりまくりでありがたいお仕事でした。
2017年はなメ研でお近づきになった皆さんとクラブに行きたいです。(笑)
ぴあ中川熱田港区食本―地元民おすすめ評判の店195軒 (ぴあMOOK中部)
- 出版社/メーカー: ぴあ
- 発売日: 2016/10/27
- メディア: ムック
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- 名古屋のハイパーローカル・インディペンデントWEBマガジン『Liverary』
こちらでもたまに書かせていただいております。
やっとかめ文化祭の面影座レポートは、作座人の番器さんにも誉めていただいて
すっごいすっごいうれしかったです。生きててよかった。
liverary-mag.com
これ以外にも、ある建設会社さんのWEBのお仕事、
北陸の学習塾、ゼロ会さんのブログなど
いろいろなところに書かせていただきました。
ありがとうございました!
2017年は『よく読む』ライターに
こうしてふりかえってみると、意外に働いていたなと思うのですが
旧年中はずっと「もっと書かなければいけない」
「書く量が少なすぎる」と焦ってばかりでした。
同時に、いろんなところに取材に行くと
事業を立ち上げたり、専門性をもって何かにがっつり
取り組んでいる人と自分を比べては
自らの無力さに肩を落としたり
進むべき方向が見えずに不安になってばかりの一年でもありました。
でも、年末に(2016年に亡くなった)
David Mancusoのインタビューを読んだり
編集学校の物語講座を受講してみたら
自分に足りないのは「書く力」じゃなくて
「読む力」ではないかな?と感じたので
2017年はもっとたくさん、もっと丁寧に『読む』ことをしていきたいと思いました。
www.redbullmusicacademy.jp
www.redbullmusicacademy.jp
DJはレコードをミックスして流れを生み出そうとするが、私の場合は、とにかくレコードの内容、最初から最後までの内容を台無しにしないようにしていた。レコードの途中で次のレコードへミックスしていた時代もあったが、ある日「私はいったい何をしているんだ?」と思ったんだ。家の壁に勝手に絵を描いてしまうようなものさ。色は変えるべきではない。意図はそのまま残すべきだ。音楽をそのまま成立させなければならない。(RED BULL MUSIC ACADEMY「ロングインタビュー: DAVID MANCUSO PART 1」
http://www.redbullmusicacademy.jp/jp/magazine/interview-david-mancuso-part-1)
Davidのインタビューを読んでいると
彼自身がどんなレコードをかけるか、かけたいか
ということではなく
音楽のために、どんな環境を用意したらよいか
ということのためだけに邁進しているように感じられる。
そのために、サウンドシステムを整え
パーティの会場を整え、ケータリングを用意し、
プライベートパーティを続けるための法整備にも積極的に関わった。
まるで自分を捨てて音楽に殉じているようだ。
けれども、かれが音楽のためにと活動すればするほど
David Mancusoという彼自身のキャラクターが色濃く反映され
彼無しではありえない、オリジナルの芸術としての
DJ、パーティのスタイルが確立されていったようなのだ。
DJは、作詞も作曲も、楽器の演奏もせず
ただ、すでにあるレコードをかけるだけの存在だ。
けれども、誰よりも音楽をよく聞き
パーティに来ている人たちのことをよく見て
その時にいちばんかけるべき曲をかけていく。
それは編集であり、批評であり、ファシリテーションであり、
レコードと音楽と、それに関わる人を讃える芸術に他ならないと思う。
わたしも取材する人・もの・ことを
よく見て、よく聞いて、良く調べて
つまり「よく読んで」
読むことで自然と立ち上がってくる世界の物語を
言葉で再生していくような仕事をしていきたい。
DJは、パフォーマンスとリスナーの間に立つという新しいフォーマットを生み出したんだ。(同)
DJはアーティストだ。エゴを持たないタイプのね。DJがエゴを出してしまえば、アーティストにはなれないし、音楽のための存在ではなくなってしまう。そうなれば、いずれ存在を忘れられてしまうだろう。私はDJには第3の耳があると思っているし、全体を捉える能力が備わっていると思っている。大きな絵を描いているようなものだ。(同)
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