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#レコーディングダイエット

毎日食べたものを書きます

親しき仲にも隠し事あり

「夫のちんぽが入らない」を読んで
わたしがじーんときたのは
ちんぽが入るとか入らないとかじゃなくて

「家族にも、絶対に言えないことがある」

ということを、書いてくれたことだった。

家族にも、恋人にも、友人にも
どんなに近しい人にも言えない
自分だけの秘密(でもなぜかブログには書けたりする…)を
持っている人は、自分だけじゃないんだって分かって
心の底から、ほっとした。

今じゃ言えない秘密じゃないけど、
できることなら言いたくないよ、っていうようなことから
どうしてもどうしても誰にも言い出せないこともあって。
でも、周りの人は家族や恋人には
「何でも」「気兼ねなく」話しているように思える。

わたしは、より親しい人のほうが遠慮や気後れや
ムダな心配をしてしまって、何も言えなくなってしまうことが多い。
(なので、ブログには書けるのかもしれない…)
実際に、家族や恋人や友人から
「よしみちゃんは、もっと何でも話してくれたらいいのに」とか
「もっと心を開いてくれればいいのに」と
言われたこともある。*1

でも、自分としてはこれでも
なんとか精一杯開いていて、
ギギギと音がするくらい必死に心のドアを
開けているつもりなんだよね~。

なんだけど、仕方ないなと分かっていながら
どこかイマイチ割り切れなくて、
やっぱり「閉じている部分がある」ということが
後ろめたくて、自分はダメなんじゃないか、
傷つくのを恐れて自分を守っているだけなんじゃないか、
と自分を責めたり

かと思うと
「あたしは、そういうベタベタした人間関係は嫌なんだよおおお~」
と、誰だか分からない社会を責めたりしていたのでした。

でも、どうしても言えないことがあるのは
自分だけじゃないんだな~と思って。
「夫の…」を書いた「こだま」さんだけじゃなくて
わたしの家族や恋人や友人たちだって、
本当は、言えないことを持っているのかもしれない。

そして、わたしはどうしても言えないこと
開くことができないことを持ってはいるけれど、
家族や、恋人や、友人や、まわりの人を
ないがしろにしているわけじゃないんだ。
自分なりにできる、精一杯の方法で
大切しているんだ。
結果として傷つけてしまうこともあるけれど、
だからこそ、大切にしようと努めているんだ。

そしてそれは、わたしだけじゃなくて
程度の差はあれ、他の人も同じなんじゃないかと思った。
「言えないことがある」「開かれていないこともある」
ということも含めて、わたしであり、その人なのだ。
それが大事なんじゃないかと思った。

「ちんぽ」読みながら、このバンドのPVを見ていたんですよ。↓

D.A.N. - SSWB (Official Video)

若い人たちがフレッシュ過ぎて、見ているとなんだかこそばゆく
なっちゃうような演技もあったりしたんだけど(笑)*2
全員が全員に対して秘密を持っている、という
ストーリーなわけですよ。

↑のビデオのYoutubeのコメントにもあったけど
「最近の若者は必要以上に他人に立ち入ろうとしない」
とか、たまに聞くじゃないですか。

でも、わたしはそれは全然悪いことじゃないと
思うんです。

どんどん人間関係が希薄になっていく…
もっとおせっかいがしあえるような関係を
地域に作っていかないと…

と、福祉やまちづくりに関わる人の間では
よく言われていたりして
それを聞くと、はい、全くその通りです…はい…と思い
正しすぎて、何も言えなくなっていました。*3

でも、それって何もかもさらけ出して
バレバレになるような関係だけじゃなくて
お互いの「秘密」の部分ーお互いの「孤独」を
大切にしながら、支え合っていく、ということは
できるのではないか、と
「ちんぽ」読みつつ「D.A.N.」を聞きつつ、考えた。
ビデオに出てくる若い人たちは、
お互いの秘密をお互いに守りつつ、
きっと次の晩も、同じ車で一緒に遊びに行くだろう。

「それは寂しいことだ」という人もいるかもしれない。
たしかに、さびしいかもしれない。
でも、さびしいかどうか、さびしくないかどうか
人とどんな関わり方をしていくか
人のどんなところを大切にしていくかは
それぞれの人の選択と決断の積み重ねを
尊重していくしかないと思う。

地域や社会が危機的な状態になっていたとしても
わたしたちが地域や社会のために何もかも捧げるのではなく
地域や社会が、「わたしたち」一人ずつの孤独を
尊重できるものでなければ、いわゆる「生きづらさ」は減らないと思う。

私は、生まれて育った場所の
どの家の人がどーしたとか誰がこーしたとか
秘密も何もありゃしない、という雰囲気が嫌で
田舎を離れた。
「隣の人の顔も知らない」という都会の暮らしは
今までのわたしには、何の煩わしさもなく、とても快適だ。

だけど、いま、
都市ではないところに移り住んだり
都市に移り住んだりして
その土地にあった食べ物でカフェを開いたり、
農業をしてみたり、マルシェをしてみたり、
デザインをしてみたり、ワークショップをしてみたり
新しい仕事やコミュニティを作ろうとしている人たちは

べたべたと遠慮なくもたれあうでもなく
他人に関心のないふりをしてクールにやり過ごすだけでもない
新しい関係のある地域を、コミュニティを作ろうとしているのかなって
やっと気づいた。


Denki Groove - N.O. [Live at FUJI ROCK FESTIVAL 2006]

夫のちんぽが入らない

夫のちんぽが入らない

VITAMIN

VITAMIN

ototoy.jp

*1:「何を考えているのか分からない」とかも多い

*2:完全にババアである

*3:嘘です。ちょっとはブツクサ言っていました。