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#レコーディングダイエット

毎日食べたものを書きます

しろうとの素晴らしさについて――知多地域成年後見センターの実践から

昨年からお仕事でお世話になっている、知多地域成年後見センターさんのフォーラムが3月14日にありました。

知多地域成年後見センター

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わたしたちでつくろう!「誰もが自分らしく生きることができる」わたしたちのまち
~しろうとの しろうとによる みんなのためのまちづくりフォーラム~

このクソ長いタイトルの原案を考えたのは実はわたくしでして
チラシなども(成年後見についても、デザインに関しても)
「しろうと」ながら頑張って作らせていただきました。

成年後見」というのは耳慣れない言葉だ、
と思う人の方が多いのではないかと思います。
認知症や、知的障害精神障害などのために
判断能力が、その方の思う生活を営むために十分ではない場合に
その方の判断、意思決定とその決定したことの遂行を
お手伝いするための制度だそーです。

認知症になってしまったおじいちゃんの年金を
わかんないからいいだろうって、家族が使ってしまい
おじいちゃんは満足に食事もとれない・・・みたいな
悲しい虐待の事案などもあるそうなんですが
この制度を使って、「後見人」という人をつけると
裁判所が認めた、後見人としてふさわしい人の許可を得なければ
おじいちゃんのお金を扱うことはできなくなります。
よって、虐待とか、悪徳商法みたいのから
おじいちゃんを守り、おじーちゃんが本当に望む生活ができるようになる
みたいなことを目的としています。


だから、後見人っていうのはすごい重大な任務なんですよね。
ヘンな話、悪いことしようと思えばできてしまうし。。。
だから、裁判所が関わって選定し、そして
弁護士さんや司法書士社会福祉士といった専門家が
後見人になることが多いようです。
法律に関する知識や、病気や障害に関する知識が必要だからです。


でも、専門的な知識以上に後見人に必要なのは、
「その人が、どんな人で、どんな人生を望んでいるか」
だと思うんです。
次の収入が入るまであと半月、所持金は3万円
その時、2万5千円の釣竿を買う、とじいさんが言ったとき、
後見人はどう判断するか。
「アホかやめろ」とつっぱねるのか、じいちゃんにとっての「釣り」とはなんなのかを考えて、じいさんと一緒に釣竿選びと半月分の食費をどーするかを話し合えるのかでは、じいちゃんの生活は全然違ってくると思うんです。


でも弁護士の人がそんなにいちいちいろんな人のことを
深く知っていくのって現実的に超タイヘンじゃないですか。
仕事とはいえムリじゃないですか。
だから、知多地域後見センターさんとしては、
専門家じゃないと分からないことは専門家に頼るんだけど
日頃から、後見が必要そうな人と、近所の人やその人のお友達が
コミュニケーションして、「その人のこと」を、専門家もそうでない人も
みんなで支え合っていく仕組みがつくれないかとゆう考えのもと、
地域の人に、後見制度や障害のある人の生活のしにくさを
専門家っちゅうほどではないけど、分かりやすく覚えてもらえるような
講座を開くなどの活動をされています。

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知多地域成年後見センターの事務局長の今井友乃さん
後見センターは別名「今井組」と呼ばれています

ほとんどの後見が、弁護士や司法書士の方など、
任命された「後見人」の献身的な個人プレーで支えられているのに対し
知多地域成年後見センターは、後見人を「法人」として受任し、
センターのスタッフと外部ブレーンの専門家という
「チームプレー」で頑張られています。
これだけでも、かなり先進的な取組なのですが、
今井組はさらに、そのチームに「地域のふつうの人」にも加わってもらって
さらに強くて柔軟性のあるチームを作ろうとされているのです。


後見センターのスタッフは、20代~30代の女性が中心ですが
(もう少し年上の男性もいます)
社会福祉協議会の方や、他機関の人を巻き込んだ難しいソーシャルワーク
研修やフォーラムの企画もスタッフの人が中心となって進めていて
本当にすごい!と思います。

スタッフや関わる地域の方々がポジティブに働いているのは
実は今井さんのマネジメントや企画力に下支えされているんだけど
今井さんは、大学を卒業した後はずっと専業主婦だったそう。
ご本人もよく「わたしは何でもないふつうのおばさんだから」
「ふつうの主婦なので~」と仰るんだけど
そんなすごいふつうのおばさんはそんなにおらんだろ、と思います。(笑)

でも、知多の後見センターが先進的といわれる取組ができているのは
専門家じゃなかったから、ひとりではできなくて、
皆に頼らなければいけなかったからだし、
専門家じゃないからこそ、素朴に感じる疑問や不満と
まっすぐに向き合って改善してきたからだと思うんです。
わたしの想像だけど、マネジメントだってそうで、
子どもがいるから早く帰らなきゃいけない、っていうスタッフ中心でやってきたからこそ、仕事の分担はどうしたらいいか、緊急対応は誰がどうするか、情報共有はどうするか、っていう知恵が出てきたんじゃないかなって思う。

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今回のフォーラムのチラシの裏面 コピーは頼まれてもいないのにわたしが書きました こうやって何でも好きにやらせていただいて、ありがたいお仕事でした 


わたしはこういうNPOとかに関わる前は
まあまあ大きい規模の会社で働いていたんです。

NPOセクターに来た当時は、なんて工程管理がきちんとできてないんだ!?!?
スケジュールくらいつくれよ!
そもそも組織図はないの?
とか思って、「ようし、企業で得たノウハウを、未熟なNPOセクターの管理業務に活かしてやろう」くらいに思ってたんですよ。(・・・「プロボノ」的にNPOに関わろうっていう人も、こういうふうに思うこと多くないですか・・・?)


でも、ぜんぜんうまくいかなかったし、
それどころか今井さんのマネジメントの方が
そこらへんの企業より全然上じゃん、くらいに今は思う。
(今井さんは、NPO以外のところでは働いたことがないそうです…)
今井さんだけじゃない、ほかのNPOの人や、ボランティアの人を見ていてもそう思うんだけど
しろうとに、ふつうの人に、すごい力がある。


専門的な知識ではかなわないかもしれないけど
人や物事をまっすぐに見る力、
人や物事を大切に思う力、
その力に流されて、やむにやまれず行動を起こしてしまう力がある。

その力を、いくら他でうまく行っているからといって
型にはめようとすることには、無理があるんだよなあと思った。
そしてそれはきっと、NPOだけじゃなくて
企業でも学校でも、どこでも同じことなんだろーなーと思った。


歴史の教科書には、なんとか将軍とか王様とか、
ニュースには、政治家や会社の社長とか
そうゆう「偉い人」「すごい人」の名前ばかりでてくるけれど
そのまわりにはきっと、「ふつう」だけど真剣な人がたくさんたくさんいて
そういうたくさんの人こそが、本当は社会を変えていくんだよなあ
と、思います。

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3月17日(火)

お茶


イベリコカルビ定食(カルビ、キャベツ、ごはん少し、味噌汁、コーヒー)
※大学近くの、体育会系の男子じゃないと食べきれないようなメニューばかりある定食屋にて。夜は焼肉屋になるらしい。


わかめとじゃこの酢の物、お刺身(たこ、はまち、鯛、まぐろ、えび、ほたるいか)、天ぷら(アナゴかな?白身の魚と野菜)、焼き魚(鰆と、あと名前忘れたけど細長い魚…)、あさり酒蒸し、いくら、味噌汁、ビール
常滑市の「湾(ベイ)」にて 毎日美味しいものばっか食べて罰が当たりそう
tabelog.com

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おまけ

「しろうとの素晴らしさについて」というタイトルは
その昔(15年くらい前)、「SUGERSWEET」というテクノのファンジンがあって、
その記事の中からとりました。

東京の、名も無い女の子が白黒コピーして作ってたフリーペーパーなんだけど
その子が、田中フミヤっていうDJのすごいファンで。
当時出たてで、注目されていたDJのわりには、どの雑誌を見ても
判で押したように「ディープでミニマル」としか書けてないレビューばっかだったのに
そのファンジンの田中フミヤ評は図抜けてよかったんですよね、
本当に。

自分がNPOとか、ふつうの人の活躍にこんなにこだわるのは
きっと10代の時から、有名でも何でもなく、楽器もできず
譜面も読めないような人が、自分の部屋のコンピュータで作った音楽が
世界中のクラブでカルト・ヒットするっていう
12インチカルチャーの影響だと、ひっそり思っています。

UNKNOWN POSSIBILITY vol.1

UNKNOWN POSSIBILITY vol.1

なつかしいな!!!聞いてないけど!!!