#レコーディングダイエット

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起業するなら、若いうちにお金を貯めておいたほうがいいのか?

若いうちにお金を貯めておいたほうがいいのか

わたしは転職歴が多くて、これまでに
厳密に言うと会社を4社辞めてるんですよね。
しかも、いつもほとんど辞めた後のアテなく辞めているので
何度か無職の期間も経験しています。

それなのに、その間も名古屋市内で一人暮らしして
車も乗って暮らせているという
30代女子としてはわりとレアな暮らしをしていると
自分でも思っています。ありがたいことです。(合掌)

なんでこんなことが実現できているからというと
貯金があったからにほかなりません。

ほんの一時期だけど、すごく忙しい仕事の時があって
残業代がいっぱいもらえるけど使ってるヒマがない
みたいな、今考えると夢のような時期があり
(経済的には夢のようだけど、生活としては悪夢のよう)
その時の貯金で、その後の綱渡り生活から今に至るまで
なんとか暮らしてこられたようなものです。

会社に縛られずに自由に生きよう
起業しよう、移住しよう みたいな本とかブログとかよく見るけど
その強靭なマインドと行動力を支えるものって
実はお金だったんじゃないかなあと思うこともしばしば。

貯金が1円もなくて、
今月の売り上げがなかったら家賃払えねえ
という状態で起業するのと、

半年暮らせるくらいのキャッシュがあって
起業するのとでは、
仕事に臨む態度が全然違うと思うんです。
余裕がないと、しょうもない仕事を
泣けてくるような金額で請けてしまうんじゃないかとか
キャパオーバーなのに売り上げが欲しくて請けてしまうんじゃないかとか
考えるわけです。

だから、やっぱり、起業したいとか
思い切った生き方をしていきたいと思ったら
若いうちはギギギと歯を食いしばってでも
お金を稼いだほうがいいんじゃないか、と思ってしまう。
大きな勝負に出たいと思ったら、
チャンスの時に大きく賭けられるだけのお金がいるんじゃないかと。

お金を持つことで失うもの

だけど、最近思うのは
「お金を持つこと」で失うものもあるな、と。

決定的なことの一つは、お金を持ってしまうと

「お金がなくてもなんとかする力」

が全然つかなくなってしまうなあと。
お金があれば、お金で解決できてしまうし、
お金で解決するほうが断然早いし、めんどくさくない。

ビックリするほどお金がなくても
なぜかサバイバルしている人というのがたまにいて、
でも、そういう人たちって
「お金がなくてもなんとかする」というスキルでもって
交渉したり、お願いしたり、頼んだり、
お金以外のもので取引したりと
いろんな知恵を使って生きているようだ。


残念ながら、わたしは、ちょっとのお金しか持ってないくせに
お金で解決する方法しか知らないので
こういう人たちがどうやっているのかは、具体的にはわからない。
だから、お金がなくなるのが怖くて仕方がなくて、
ついつい、やりたいことややらなきゃいけないことよりも
お金ができるだけ減らないほうを選ぶ、という
せこい選択をしてきてしまったような気がしている。


お金を稼ぐことを通して、
お金以外のいろいろなことも学んで、得てきたんだけど
「お金がなくてもなんとかする」という方法は
いまだにやったことがなくて、よく分からない。


若いうちに、お金を得ておくべきなのか
それとも「お金がなくてもなんとかする」という方法を
身に着けておくべきなのかは、よく分からない。

それでも、わたしはもう、そう若くもないけれど
これからでも「お金がなくてもなんとかする方法」のほうを
身に着けていきたいなあと思った。
今までと同じやり方では、同じ結果しかもたらさないので
今度こそはさあ、勇気を出して、さあ。と。

この世でいちばん大事な「カネ」の話 (角川文庫)

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