清廉潔白な人しかいない世界なんて - ＃レコーディングダイエット

乙武さんが不倫をしていたというニュースがあって
そんな人が政治家になるなんて！！！みたいに
言われてるんだけど
政治家になるなら、何処にも
うしろぐらいところがない人じゃないとダメ、
ってなったら
誰も政治家なんてなれなくなっちゃうじゃん…と思います。

そりゃー確かに不倫して
「奥さんにも責任がある」なんて謝らせたり
言い訳がましいことを言ったりするのはどうなんだと
わたしも思うんですけど

こういうのって他に不祥事（？）が起きた時もそうで
教師のくせにこんなことするなんてとか
大学職員なのにけしからんとか
公務員なのに許せないとか
税金で食ってるくせにとか
或いは税金も払ってないくせにとか言われたら
もーあたしなんてできる仕事なんもないっすよ。（笑）

仕事と人格を分けてほしい

政治家の件に関しては、完全に私生活と
政策を分けて考えれいいんじゃないかなって思うんです。

そりゃーわたしだって
こんなに万全の対策をしながら
「奥さんの謝罪もあったほうが世間ウケがいい」とか
「子どもがうまれて妻が母になってからどうのこうの」とか
言ったほうがイイと思っているようなのってどうなの、と思うんだけど

思うんだけど、それでも
乙武さんが本当に選挙に出て、
出した政策が本当に良ければ投票するし
ダメなら投票しなければいいだけの話だと思う。

かつ、政策が良くて投票したのに
その政策を反故にするようなことが起こったら
その時は声を上げてやめさせればいいと思うし
辞めさせなきゃいけないと思う。
それが民主主義とゆーものではないのでしょうか。。。
そういうめんどくさいことが
「不断の努力」というものではないのでしょうか。。。

てゆーか、正しい判断だけをできる人に政治をしてほしいなら
選挙なんかせず、エヴァンゲリオンよろしく
高性能コンピューターに何でも決めてもらえばいいんですよ。
間違いを起こさず、
正しい行いだけをする人に政治を任せたいというのは
有権者としての怠慢じゃないかなって思うし
危険だなって思うんですよね。

あくどい人とイイ人がいるわけではない

不倫をするのが悪い人で
しないのがいい人、なんじゃなくて

「いい人」も、いつ良くない行いをしてしまうか分からないし
「悪い人」と思われている人が、常に悪いことばっかしてる
わけじゃない。
人間はいいことも悪いこともする。
生きてきて今までに一度も悪いこと、人からとがめられるようなこと、
後ろめたいと思っていることをしたことが「ない」
という人は、あまりいないと思うんですよね。

だから、１つの間違いだけで
そのひとの全人格を否定してしまうようなことは
良くないと思うし
逆に、１つの良いことだけで
その人を現人神のように奉ってしまうのも
違うと思うんですよね。

だから、何であれその人の人格と
その人の仕事とは分けて考えたいなあと
わたしは思ったのでした。

清廉潔白がダメなわけじゃないんだけど

とはいえ清廉潔白な人が
ダメとか嫌いとかじゃなくて
そりゃ清廉潔白な人はそれはそれで素晴らしいわけですよ。

ただ、自分が清廉潔白だから、真面目で努力家だから、
よく勉強して冷静で理知的な判断ができるからといって
いい加減な人や
間違ってしまう人や
頑張れない人を
軽蔑したり、排除したりするような人だけが
世の中の仕組みを作る要になるような役割に居ないでほしいな～
とも思います。
人間は時にダメで、間違い、ずるくて悪いことをすることもある
ということから目をそらさないでいつつも
少しでも良くなれるような工夫を続けていくという姿勢が
政治家になる人にも投票する人にも求められるんじゃないかな。

（余談）
と、書いておきながらやっぱりどうしても
「夫の不貞を妻が謝る」という事に対して
違和感を持たないどころか「そうすべき」「そうして当然」
みたいな言い分が気持ち悪くて気持ち悪くて意味が分からなくて
つらい。
いや他人の不倫なんかはっきりいってどうでもいいし
当事者どうしで納得してるんなら勝手にしろなんですけど
男が不倫するのは女が悪い
（妻側＝男の手綱をちゃんと握ってないのが悪い
　　　　セックスアピールが弱くなるんのが悪い　等
　不倫相手側の女＝妻がいる男に体を許すのが悪い
　　　　　　　　　このビッチめ　等　）
っていう理屈が気持ち悪い。
どんだけ俺様なのかと。。。
やりたいからやりましたって言えばいいじゃん…。