『ぼくは麻理のなか』
12月4日(木)
朝
ハムとチーズのピザトーストみたいの、お茶、コーヒー
昼
チキンチーズかつ、さんまの蒲焼ニラ玉あんかけ、ほうれん草のおひたし、切り干し大根、煮豆、豚汁、お茶
夜
キャベツとにんじんとウインナーのスープ、水菜と焼いた厚揚げとにんじんのサラダ(すりごま・いりごま・細切りののりとポン酢で和えるのです)、ビール
おやつ
コーヒー、チョコレート、ガム
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※今日の記事には漫画「ぼくは麻理のなか」に関するネタバレが大いにあるよ!
『ぼくは麻理のなか』っていう漫画を読みました。今出てる4巻までイッキ読み…
グレゴール・ザムザが虫になったように(?)、朝起きると日々ストーキングしていた女子高生になってしまっていた大学生の男の子(全然大学行ってないひきこもり状態)の話。
自分が一番愛していた、理想としていた(いつもコンビニで見るその女子高生のことを「コンビニの天使」と呼んでいる)人に自分が「なる」ことで、初めて自分とは何かと考えたり、自分自身をしっかりと見つめようとしていく…というビルドゥングスロマーン(と、わたしは読んだ)で、
漫画全体としては人間のいやらしいところ、せこいところ、汚いところにフォーカスした描写ばかりですんなり読めるものではないけれど、わたしは感動した。
好きな女の子の体に心だけ入っちゃう!なんて、ウフフあんなことしてこんなことして…みたいなエロ漫画もあると思うんだけど、
この漫画の主人公の男の子は「コンビニの天使」の身体を自分のような者が見てはいけない!汚してはならない!と思って、着替えもいちいちドキドキし、お風呂に入るときも(自分の身体が見えないように)目隠しをして入っていたりする。
そんな中、「天使」の秘密を知ってしまったり、男から性的な視線で「見られる」体験や、月経や月経痛を経験するうちに、「天使」の身体を持った彼(彼女?)は、ゲームとオナニーしかしないでずっと部屋に籠っている自分自身と真に向き合おうとし始める。
それは、「ほんとうに」「ほんとうの」「他者」と出会って初めて―――つまり、自分が愛し尊敬する人もまた自分と同じ凸凹のある「人間」(=性欲があり、コントロールできない身体があり、秘密がある)であるということと出会う―――ことを通じて、「自分自身」にも出会っていくという過程のようだ。
そしてそれを彼(彼女)は、同じようなメンタリティを持つ「友人」と一緒に為していくのだ。
ひとりではなく。
『ぼくは麻理のなか』は『悪の華』と同じ作者によるものとのこと。わたしはまだ読んだことはないんだけど、悪の華も読みたくなりました。
ちなみに『悪の華』はわたしの大学時代の(いま通って&勤めてる大学じゃなくて、ハタチくらいのときに現役で行ってた最初の大学)の恩師が
「『悪の華』は青春こじらせマンガと思わせておいて、実は、これは、
すごい『まちづくりマンガ』なんですよぉッ!!!」
っと鼻息荒く話してくれたことがあって(この内容で高校生向けに講演をしたこともあるらしい。学生募集に逆効果になっていないか甚だ不安だ)その意味でも読んでみたいなと思いました。
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