「見ているだけではライターとは言えない。勇気を出して外へ出て描くんだ、危険を冒してでも」
ヒップホップの映画「WILD STYLE」を見てきたよ。
どうしても「これが(わたしが知ってる日本のヒップホップとかの)元ネタだったのか~」っていう見方しかできなかったけど、80年代に初めて見た人たちは「こんな音楽・文化があるのか!」ってビックリしただろうなーと思う。
DJ、ラップ、ブレイクダンスが一緒になっているのは分かるんだけど
(クラブで一緒に盛り上がっていたから)
グラフィティ(壁とかにスプレーで描く落書きみたいな絵)って、
別のところから出てきたものじゃね?と見ていて思った。
グラフィティはクラブじゃなくて、夜中にこっそりひとりぼっちで地下鉄の倉庫に忍び込んだりして描いていたので。
だから、今までは、皆がそう言ってるからそういうモンかと思っていたけど、
映画を見たら逆に「DJ、ラップ、ブレイクダンス、グラフィティ」の4つで「ヒップホップ」だ、とは思えなくなってしまったというか。
で、家に帰ってきてから調べてみたら、やっぱりそうでもないだろっていう解釈もあるみたい。
ラップやDJとは微妙にその発生が異なるはずのグラフィティ文化が、ヒップホップの四大要素として一括りにされ、記号化されたヒップホップというラベルのもとにその一面だけが強調されがちなことに対し、懐疑的な見解も少なくはない。例えば、『ワイルド・スタイル』公開前の70年代のグラフィティ・ライターたちのなかには、パンクやメタルなどの白人音楽に傾倒していたものも多く、またラップやDJなどのパーティー文化よりも、スケートボードなどの都市空間におけるパフォーマティヴなサブカルチャーとの親和性を指摘する説もある。
それでも、「いや、これはどれもNYのサウスブロンクスの生活の中から生まれたアートなんだ」というところでつながりや同じ切り口を見つけて、そこに居ない人たちにもプレゼンテーションしていった、っていうところが、クラブのマネージャーのファブ・ファイヴ・フレディーとか、この映画を作ったの監督の「編集」の妙なのかしらと思いました。
そういえばヒップホップの音楽を作るときに使う手法「サンプリング」(既存のレコードの一部を切ったり貼ったり繰り返したりして違うビートを作る)なんてまさに編集だし
ラップだって言葉と音韻の編集そのもの。
映画では、キャンベルスープの缶をモチーフにしたグラフィティが描かれた地下鉄も走っていた。
あらゆる表現、あらゆる芸術って「編集」だし
「編集」もまた、芸術なんだなあと思った。
ブログのタイトルは映画の主人公(グラフィティ・ライター)の台詞から。
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4月5日(日)
朝
いちごとレアチーズのシュークリーム、お茶、コーヒー
昼
ミックストーストサンドイッチ、コーヒー
夜
おすし(しまあじ、いか、たこ、まぐろ、いくら、上鉄火、ばい貝、焼き穴子、鉄火、ひらめ、かんぱち 各1カンずつ)、しょうが、ビール
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