夜のように美しい
超忙しくて、もーヒマがなくてっていうのを言い訳に
ずいぶん本を読んでいなかったんだけど
今日、昨日とやらなきゃいけない仕事もせず久しぶりに
保坂和志さんの小説を読んでみたら
言葉が水のように身体にしみわたった。
水を飲んだら、のどが渇いていたことに気づいたような感覚だった。
文庫のカバーに書いてあったコピーも
誰が書いたか知らないけどいまの気持ちに
とてもフィットしてグッときた。
この「夜のように美しい」という表現は
L.アルセチュールの「マルクスのために」という
本にある言葉だそうで(これもカバーに書いてあった)
アルセチュールという人の本も読んでみたくなった。
あなたに会ったのも、会わなかったのも、
すべて、この世界のなかでだったーーー。
それぞれの孤独が共鳴しあい、日常生活を
映すガラスの破片のような人々の世界が語
られる、夜のように美しい小説。
- 作者: 保坂和志
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2001/11
- メディア: 文庫
- クリック: 30回
- この商品を含むブログ (43件) を見る