#レコーディングダイエット

毎日食べたものを書きます

小さいレコード屋さんと小さい本屋さんに行った話

これまたもう一週間以上前の話なんですけど
一泊二日で東京に行ってまいりました。

久々にパソコンを持たないで出かけまして
せっかくだから細かな予定も立てず、ひねもすのたりくたりと
好きな事だけして過ごそう、と思って
レコード屋さんに行って本屋さんに行ってビールを飲もうと思いました。
基本、旅行に行っても普段とやることが変わらないタイプ。

EAD RECORD(高円寺)

最近はもう何年もレコードなんて買っていないのですが
彼氏の知り合いがやっているというレコード屋さんが
宿泊先から近かったこともあり、行ってみました。

EAD RECORD

初めて行きましたが、ホームページの案内通りに歩いて行ったら
すぐ着きました。

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どーん

思ったより小さいお店でちょっとビックリしたけど
店長のヨウゾウさん(イケメン)に
あのー、ワタシ、名古屋のタカハシっていう人のアレで、
仕事で東京来たので寄ってみましたどうもどうもどうも、
みたいな挨拶をしました。

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お店の中はこんな感じ

何かおすすめのレコードはありますか?と聞いたら
じゃあたぶん日本でウチにしかないレコードを、ということで
カナダの変わったバンドのレコードとか
ブラジルのフュージョンとか
オーストラリアのアシッド・フォークのレコードとかを
かわるがわる聞かせてくれました。

お店のスピーカーはものすごくいい音がして
曲のイントロに水の音が入っているのを聴かせてもらったんだけど
最初はそれがレコードだと気づかず、
部屋の中で水が流れているのかと勘違いして
驚いてふりかえったら、そこにスピーカーがあったという…。

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で、そのアシッドフォークを1枚買ったんだけど
この女の子のバンドは年に1回くらい来日して
高円寺の銭湯(!)を会場にしてライブをするそうです。
「この音(アシッド)で銭湯で演奏するんだから、もう反響しまくって
 す~ごいんですよ~!」と
ヨウゾウさんが嬉しそうに話していたのにグっときて買いました。


本屋B&B(下北沢)

本が読めてビールが飲めるとか、最高かよー!
とつねづね思っていたので行きました。

本屋B&B

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これが看板

店内は本が置いてあるスペースと
座ってビールとかコーヒーとか飲みながら本が読めるスペースに
分かれているんだけど、
この日は「飲みながら読めるスペース」で
作家さんを招いたイベントをやっていて、場所がなく飲めず。
ズコー。
(みんなは、確かめてから行こうネ!)


それでも、本さえあれば楽しいので
そんなに広くはない店内を物色。
食べ物や料理についての本の棚、旅や外国についての棚、
音楽の棚、アートの棚、本についての本の棚…と
小さいながらも、というか小さい本屋だからこそ
テーマごとに選りすぐった本が置かれていて
お店の人の思いを感じるなあと思ったのでした。

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これは「本についての本」の棚かな

わたしは「植物や自然についての棚」から
牧野富太郎「植物知識」を買いました。
ふだんだったら植物の本なんか見向きもしないんだけど
図鑑、山登りのガイド、子ども向けの生物の本…と並んでいる中で
おや、と思って手に取ってみたのでした。

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植物図鑑みたいに、牡丹だ水仙だアヤメだユリだミカンだっていう
ひとつひとつの植物についての解説が書かれている
というだけの内容なんだけど、

学名や植物としての特徴に加えて
日本での呼ばれ方の由来、万葉集ではどう詠まれているか、
実や花はどう使われるか、そして筆者の大いに偏った思い入れまで
縦横無尽に書かれていて、その花や果物についての知識が深まるだけでなく
イメージが豊かに広がり、全然興味がなかったはずなのに
読んでいると、わあ、花っていいモンだなあ~と
まんまと思わされる本なのです。

そうか、マニアックな事やポピュラーでないことも
こういうふうに書けばいいのか、と気づかされ
文章を書く練習や参考のために買いました。
(そして、また松岡正剛の本も買ってしまった。。。)

人がいっぱいいることは商業にとってとてもいい

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今回、東京で行ったところは主に
豪徳寺、高円寺、下北沢って感じなんですけど
どこも「商店街らしい商店街」がちゃんと残っているのが
凄いと思った。小さい店が、こちゃっとひしめきあっているような。
田舎の方だと、こういう感じの商店街は
3軒に1軒くらいしか営業してなくて、
他の2軒はシャッターが下りているものだと思っていたので
衝撃的だった。

海が近いところでは漁業がさかんで
雪解け水の豊富なところではお米がたくさんとれる、みたいな感じで
人がたくさんいるから東京では商業が盛んなんだと思う。
農業や漁業と同じで、東京は「人がいっぱいいる」という
資源を生かした産業をやってるだけなんじゃないかなと思った。
そして、その産業はたまたま今の資本主義経済と相性がいいんだよね、
たぶん。

だから、田舎でもわざわざ人を呼んできて
商業を活性化させようというよりは
もともと田舎に「ある」ものを生かした産業でやっていったほうが
無理がないんじゃないかなとも思った。
東京のマネしなくてもいいじゃんっていうか
東京と同じような栄え方を目指さなくてもいいんじゃないかなって。
だって持ってる資源が違うんだから…
石油を売ると儲かるからといって、
むやみやたらに油田を掘る人はおらんじゃん。
あるもので勝負するのがふつうじゃんね。

だけど、お金がないと生きていけないというのも一方ではあるので
商業をなんとかせんといかんというのもあるんだろうなー
とも思う。
だから、田舎では「どうにかお金以外の資源を流通させて
お金が少なくても生きていける仕組みにしよう」という動きも盛んなんでしょうね。
「シェア」とか「人とのつながり」をもてはやそうという風潮は
そういうことなんかなあ、とB&Bの隣のお店で茶を飲みながら思いました。

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渋谷駅の「明日の神話」はしびれるね!


□■□多少関連する記事□■□
yoshimi-deluxe.hatenablog.com
↑ 頑張って図まで作ったのに、全く読まれていない記事!
(まあそんなもんだよね)

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