sakiasの靴を買いました
(画像は
http://www.l-o-v-e.jp/store/products/list.php?category_id=47から)
ずーっと憧れていたsakiasの靴を買いました。
デザイナーの瀧見サキさんのブログで見てカンドーして、なんて素敵な靴なんだろう~、いいな~、欲しいな~とずっとずっと思ってたんです。
でもこの靴¥60,000くらいするんです。¥60,000って言ったらアナタ、ウチの一カ月の家賃より高い*1んですよ。だからおいそれとは買えなかったんです。
しかも毎シーズン出るどの靴も悶絶するほど可愛いんだけど、デザイン自体はすごく個性的なんですよ。だから、どういう服に合わせればいいんだろう、自分が持ってる服には合わないんじゃないか、派手すぎるんじゃないか、というのも二の足を踏む原因になっていました。
でも、岡崎のセレクトショップ「LOVE」(↑の画像もこちらのお店から借りました)さんに行く機会があって、初めてこの靴を実際に履いてみたんですよ。
そうしたら、サイズも自分のために作られたかのようにぴったりで(残りはこのサイズ1足だけだったそう。奇跡~)、かつ9.5センチ(!)ヒールだというのに、全然足が痛くならないんですよ!!!
ハイヒールって、低めのものでも履くとどうしてもつま先立ちした感じというか、足の指の付け根の辺りに力が入って痛いじゃないですか。今までは、ハイヒールとは「そういうもの」だと思ってガマンして履いていたんだけど…
このSAKIASの靴、履いたときそういう感じが全然ないんですよ!
試着したとき、ビルケンシュトックのサンダルから履き替えたんだけど、SAKIASの方がなぜかラクだったくらいなんです。靴自体も羽のように軽いし、前述した通り背伸びした感じも不思議としない。それどころか立ってみたらスッと背筋が伸びて姿勢も良くなり気持ちが良かった程なんです。なんという体験!
でもその時はやっぱり価格にひるんだこともあり、ちょっと冷静になって考えようと思い、買わなかったの。それから3週間くらい毎日悩んで、結局やっぱり買いました。
今までの自分の買い物を振り返ると、素敵だなと思う服や靴があっても、高いからとあきらめて、安くて似たデザインのものを探したり。「自分には似合わない」「いつ着るのよ」と思って「来年も着られそう」な無難なデザインと価格のモノばっかり買ってたなと思ったんです。
でも、結局本当に気に入ったものが一つもない。だから満足できないし、スタイルもあか抜けないから、また別のものが欲しくなる。欲しくなるけどまたお金をケチって無難なものをチョイスして、また満足できない…という繰り返しだったんじゃないかと思ったんです。結果として「嫌いじゃないけど好きでもない」というものばかりが部屋にあふれていく。これからも自分は、そういう生き方でいいのか、と思ったんです。
そりゃー高い靴だけど、これを買ったからって今すぐ破産して生活が立ち行かなくなるわけじゃないし。(苦しくはなるけど)合わせる服がなければ、これに合う服だけを買い足していけばいいじゃないか。たくさん買わなくても、いいものを買っていつもそれを着ればいいじゃないか。
と思って、買いました。
それで、靴が家に届いてみると、やっぱりすごくすごく嬉しい。この前買ったジーンズの時に履くのもいいし、秋になったらタイツに合わせるのも楽しみ。と想像するだけで幸せ。
他の人からしたら、わたしは何でもすごく自由に、好きなようにしているように見えるかもしれない。。。けど、本当はいろいろなことに言い訳しながら自分の欲望に蓋をして、傷つかないよう、失敗しないようにやり過ごして来たんだなと思った。
でも本当は、好きなようにしても何ら傷つかないし、ひどい目にも合わないんだから、本当に好きなことばっかりを選んでいけばいいんじゃないかと思った。
これからはそうする。
瀧見サキさんのインタビュー記事。これもすごく好き。↓
《SAKIAS》という東京の靴学(前編)
https://www.diastandard.com/journal/201410feature11sakias01/
《SAKIAS》という東京の靴学(後編)
https://www.diastandard.com/journal/201410feature11sakias02/